自然の布の会
現在インドに制作の拠点を置き、タッサーシルクやムガシルクなどを使い、
染織の世界で活躍されている真木テキスタイルの作品を今回ご紹介いたします。
出品 : 手紡ぎの織物
ショールや・服・くらしの布 他
糸糸:タッサーシルク
タッサーシルクとは野蚕糸(野生の繭)かた採った糸のことです。
タッサーシルクができる繭はインド全域の森林地帯に産し、家蚕の場合は桑を食べますが、
タッサーは沙羅双樹(さらそうじゅ)やアルジュンという樹の葉を食べ育ちます。
活動
インドの首都デリーからヒマラヤの麓、ガンジス川支流近くの村に工房を引っ越しで5年。
土地を耕し、種をまき、木を植えて、染料植物を育て、
少しづつ収穫がはじまっています。
最近は蚕も育てています。繭から糸を引いたり、真綿にして紡いだり、
また、わずかに残っている遊牧民の羊たちの毛を
他の繊維と混ぜたりして糸づくりも無限に広がります。
暮らしの中の手技を拾い集めて織物づくりを楽しんでいます。
ganga工房の空気を、布を通して感じていただければしあわせです。
麻×手紡ぎシルク生地で、ブラウス・チュニック・パンツなど
軽やかな色目のストールと合わせて組合わせ自由な春をお楽しみください。
「真木千秋略歴」
1979-81 武蔵野美術短期大学にて基礎造形・テキスタイルデザインを学ぶ
1981-84 アメリカ・ロードアイランド造形大学にてテキスタイルを学ぶ
同校でBFA(芸術学士号)取得 Sheila Hicks女史(ファイバー・アート)のアシスタントをする
1985 ニューヨーク Willi Wear Willi Smith Co. にてファッションテキスタイルデザインをてがける
1986 (株)東レ、ファッション企画部にてテキスタイルデザインをてがける
1987-1989 (株)パシュにてファッションテキスタイルデザインをてがける
中国、インド、タイ、インドネシア各地の染織の現場を訪ね、技法と風俗を研究
1989 インドにて創作活動、技術指導を始める
1990 東京・五日市に真木テキスタイルスタジオを設ける
1990- タッサーシルク等の手紡ぎ糸を使ったオリジナル手織布制作のため定期的に、インドを往復するかたわら 日本各地にて展示会を開催
現在、妹の真木香とニルー・クマールとともにデザインを行う
1994 ブレーメン・ノイエス博物館(ドイツ)のデザイン・タイム展示会に出品
インターナショナル・テキスタイルデザインコンテスト入選
(1986、1987、1990)アメリカ、セントルイス美術館、ミネアポリス美術館に作品所蔵