日本人は細部にこだわり
その中に美を形成していく気質があります。
その中の日常に使われる用の美を提唱したのが民藝運動です。
民藝運動は、1926(大正15)年に柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって
提唱された生活文化運動です。
当時の工芸界は華美な装飾を施した観賞用の作品が主流でしたが
柳氏たちは、名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具を
「民藝(民衆的工芸)」と名付けて、美術品に負けない美しさがあると唱え、
美は生活の中にあると語りました。
実用性:観賞のためではなく、実用性を備えていること。
無銘性:無名の職人によってつくられたものであること。
名をあげるための仕事でないこと。
複数性:民衆の需要に応じるため、数多くつくられたものであること。
廉価性:民衆が日用品として購入できる、安価なものであること。
地方性:色、かたち、模様などに土地の暮らしに根ざした地域性があること。
分業性:量産を可能にするため熟練者による共同作業でつくられていること。
伝統性:先人が培ってきた技術や知識の蓄積にのっとっていること。
他力性:個人の力よりも気候風土や伝統などの他力に支えられていること。
この8個の条件が民藝の定義になっております。
今回民藝にゆかりのある品々をご提案致します。
この機会に
ご高覧いただけますようお願い申し上げます。