久米島紬は
沖縄県の久米島に伝承されている絹織物で
15世紀頃にはすでに養蚕がおこなわれていたと言われており
17世紀に琉球王府への貢納布に定められて以来、
御絵図に代表される絣のほか、縞、格子などの織物の製作技術が
高度に発揮しました。
現在の久米島紬の制作技術は、王府時代以来の伝統を守り、
養蚕から始まり、糸作り、糸くくり絣、天然染料による染色、手織りなどなど
手作業による技法です。
原材料と染色に大きな特色があり、すべて天然の材料が使用されており、ほとんどが島内産です。
養蚕及び桑の栽培は一時中断していましたが、
近年再び行われ、技術の伝承が図られるようになりました。
久米島紬は芸術価値が高く
工芸市場重要な地位を占め
地方的特色が顕著な染色物でもあり
平成16年9月に重要無形文化財に指定されています。
重要無形文化財に指定される条件が
糸は、紬糸又は引き糸を使用すること
天然染料を使用すること
絣糸は手くくりであること
手織りであること
という事をご存知でした。
この一貫した手作業を一人の職人が行って製作されるところにも
久米島紬に対する思いも感じられ、しなやかな風合いが着心地をよりよくしてくれます
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